湯梨浜町在住の河村久子さん(77)による初の水墨画展が24日、倉吉宮川町のコミュニティプラザ百花堂で開かれている。墨の濃淡やかすれ、にじみを駆使して表現した作品が訪れた人を魅了している。29日まで。
河村さんは16年前から水墨画に興味を持ち、同町在住の山崎雲外さんに師事。今展では、山崎さんの講師賛助出品1点を含む計24点を展示している。
会場には、「浦富海岸」や「冬の東郷池」など、鳥取県内の風景や植物を描いた作品が並ぶ。掛け軸として表装した「ぶどう」は9月に完成させたばかりの最新作で、広めに残した紙の余白と流れるような筆遣いが目を引く。
河村さんは「モチーフに敬意を持ち、心を込めて描いている。墨だけで表現したモノクロの絵を、自分の思うままに色づけしながら見てほしい」と話した。