鳥取県東部の小中学校に勤務する栄養教諭などを対象にした研修会が22日、鳥取市伏野の県福祉人材研修センターで開かれた。16人が参加し、新たなツールを使った食育教育などを学んで研さんを積んだ。
鳥取短期大(倉吉市)で栄養学などを担当する石賀安枝助教が「フードバースマップを活用した食育」と題して講演し、細かな栄養素を考えなくても栄養教育は可能と訴えた。
「フードバースマップ」は、鳥取短大のプロジェクトチームが鳥取県版を制作。田畑、海、山など五つのエリアから食材を視覚的に認識でき、栄養素の知識がなくても栄養バランスが整う新たなツールとして普及を目指している。
石賀助教は、栄養素の名前や働きを子どもたちに理解させるのは難しいとし、食材の色や形、どこで育つかなどを五感を使って考えることが有効と提唱。「豊かな食環境を守ることが環境保全にもつながる」と、幅広い利用を呼びかけた。