パラスポーツを通じて体が不自由な人の感覚を体験しようと、鳥取市気高町八幡の浜村小(長谷川理恵校長)で「ふうせんバレーボール人権教室」が行われた。県人権擁護委員、県スポーツ少年団指導員を講師に、4年生が実施した。
風船バレーは、直径40センチ近くの大きな風船をチーム全員が触れてから相手コートに返す競技で、「車椅子に乗る」「足に重りを装着する」「腕を縛る」などしてプレーすることで体が不自由な人への理解を深めた。
子どもたちは風船の扱いに悪戦苦闘しながらも、パスの際は名前を呼ぶなど思いやりを大切にしながら取り組んだ。北村光さんは「チームの友達と声をかけ合って協力した。とても楽しかったし、体が不自由な人も一緒にみんなで楽しめるスポーツだなと思った」と話した。
長谷川校長は「体験を通した学びは、子どもたちにとって有意義なこと。すべての人が支え合いながら安心して暮らすことができる社会を目指すという気持ちを高めてほしい」と語った。
(浜村通信部・湯口英行部長)