今秋デビューのリンゴ新品種 「麒麟児」ルーツは八頭 発見から半世紀

丸山さん「100歳の贈り物」

  • 丸山さん親子(中央)と静岡大の松本教授(左)、弘前大の林田助教授
  • リンゴの新品種「麒麟児」

 この秋デビューしたリンゴの新品種「麒麟児(きりんじ)」をご存じだろうか―。八頭町の梨生産者が発見し、因幡地方に伝わる伝統芸能「麒麟獅子舞」にちなんで名付けられた。家族や関係者は「長年の思いと夢が実った」と喜び、「縁起のいい麒麟にあやかり、リンゴを代表する品種に」と願っている。

 「麒麟児」は代表的な品種「ふじ」の枝変わり。弘前大と静岡大が品種登録に向けて共同で研究に取り組んでいた。2020年に国に品種登録を申請、今年9月に正式に登録され、先月31日に弘前大藤崎農場でお披露目された。重さは500~600グラムとふじに比べ1・5倍、収穫期も10月中旬とふじより半月ほど早いのが特徴。弘前大は「大玉で甘味と酸味のバランスがよく、将来は贈答品など全国展開や輸出などブランド品に」と強調する。

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