【東京ウオッチ】サブカル生んだ混沌の街へ飛び込む―6人のアーティストら「未来都市シブヤ」展

いまのTokyoをつかむイベント情報(16日~24日)

  •  山口はるみ「ビー玉の女」(1982年制作 アクリル courtesy of NANZUKA)(提供写真)
  •  石川直樹「STREETS ARE MINE」(2022年)(提供写真)
  •  風間サチコ「人外交差点」(2013年)(提供写真)
  •  シャングリ・ラ東京の「クリスマス飛行船チョコレート」(提供写真)
  •  パブロ・ピカソ「羽根のある森梟」(A.R.122、1951年)((C)2024―Succession Pablo Picasso―BCF〈JAPAN〉)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【16日(土)】

 ▽「未来都市シブヤ エフェメラを誘発する装置」(~29日、入場無料、渋谷区・ジャイル・ギャラリー)

 100年に一度と言われる大規模再開発によって変貌し続ける渋谷の街を、批評的に問い直す作家6人の展覧会が、表参道で開かれている。

 タイトルにある「エフェメラ」はグリーティングカードやチラシなど役目を終えると捨てられる印刷物を指す言葉。本展ではサブカルチャーの例えに用いた。キュレーターの飯田高誉さんは「渋谷はサブカルで発展した街。混沌や闇の中から生まれた自由な文化を再発見してほしい」と話す。

 操上和美さんら写真家3人が、変わりゆく街や若者たちの姿をそれぞれの視点で切り取る。

 渋谷が地元の石川直樹さんはコロナ禍の時期に、使い切りカメラやデジカメで撮影。それらの写真で構成した「STREETS ARE MINE」45点は、刻々と消えつつある古くからの街角のにおいを伝えている。

 高層ビルとは対極にある街の一面を捉えたのは畠山直哉さんの「アンダーグラウンド」シリーズ。渋谷川の地下水路の写真は、汚水が流れているとは思えないほど美しい。

 一方、版画家の風間サチコ...

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