北栄町のまちづくりについて考える「ほくえい未来ラボ」の本年度の最終発表会が15日、同町由良宿の大栄農村環境改善センターであった。鳥取短期大の学生や町民が、半年かけて練り上げた地域の課題解決策を発表した。
同ラボは、まちづくりに関わる町民を増やすことを目的に2022年度から実施。観光がテーマの今年は、鳥取短大地域コミュニケーション学科の1年生も加わり、5月から調査や検討を行ってきた。この日は学生6組と町民4組が発表した。
ある学生グループは、果樹栽培が盛んな町の特色を生かしたフルーツ狩りカフェを企画。アンケートで「料金が高そう」などの意見もあったことから、観光スポットを訪れた人に割り引きチケットを発行するという解決策も提示した。
町民グループの一つは、厄介な存在として扱われる竹を観光資源として捉え、タケノコ掘りや竹の加工品作りのツアーを企画した。NPOを中心とする運営体制の案も示した。
22、23年度は同ラボで出た案が、実際の町の施策に反映された。手嶋俊樹町長は講評で「課題を自分事として考えた内容ばかり。すぐにでも採用したいアイデアもあった」と評価した。