鳥取市西町5丁目の醇風地区公民館などで、「醇風まちめぐり~袋川編」(同地区まちづくり協議会主催)が行われ、座学と地区を流れる袋川周辺を歩き地域の歴史を深めた。
ウオーキングと地域の歴史再発見を目的に初めて企画し、住民12人が参加。鳥取市歴史博物館の千葉拓真学芸員が講師を務めた。座学では「江戸時代の人びとの暮らしと袋川」をテーマに解説し、千葉さんは「袋川は鳥取城下町の拡張に伴って何度も流路が変更され、物資の流通や町民の生活に重要な役割を果たしてきた」と話した。
参加者は実際に出合橋、鋳物師(いもじ)橋、御用石、鹿野橋など袋川周辺の約2キロを歩くと、鋳物師橋付近に保存されている御用石について千葉さんから「洪水で橋が流されないように配置した重り石で、流された石はその都度探して戻していた」と説明を受けた。
参加した川口康子さん(76)は「袋川の歴史がよく分かりとても面白かった。特に御用石は初めて知ったのでよかった」と話した。同協議会の丸山博史会長(71)は「歩くことで健康にも役立ち、地域の歴史の再発見をしてもらえたと思う。次回も開きたい」と語った。