ANA接客スキルコン 最終選考で技術披露 米子空港スタッフ 仲田さん「業務につなげる」

 米子鬼太郎空港(境港市)で搭乗手続きなどの地上業務を担う仲田咲子さん(33)=日ノ丸自動車=が、接客技術を競う全日本空輸(ANA)の「空港カスタマーサービススキルコンテスト」で最終選考の15人に残った。コンテストが予選を勝ち抜く現在の形になって以降、最終選考に進んだのは米子空港で初めて。「今後の業務につなげたい」と意気込んでいる。

 国内外の空港で勤務するANAグループの地上スタッフ約7千人のうち、1次選考にエントリーした66空港の66人がビデオ審査を受け、勝ち抜いた15人が昨年12月に東京都で開かれた最終選考に進出。乗客役を相手にさまざまな状況に対応し、約5分の持ち時間で接客技術を披露した。

 仲田さんは、機内へのヘアアイロンの持ち込みの可否や米子空港内の飲食店などについて尋ねられ、臨機応変に対応。各1人が選ばれるグランプリ、準グランプリは逃したが「接客レベルの高い人ばかりで、とてもいい勉強になった。接客中に早口になるなど課題も見つかったので、改善に取り組みたい」と話す。

 仲田さんは2016年、米子空港の航空業務を受託する日ノ丸自動車に入社し、一貫して接客に携わってきた。「自分だったらどうしてほしいか。常にお客さまの心情をくみ取りながら接客している」という。今後はコンテストに出たいという後輩のサポートにも力を入れる考えだ。

 ANA米子空港所の松村右介所長は「日頃の業務で期待を超えるサービスをしてくれており、最終選考に残ったのは納得。次の世代にもいい影響が出ている」とたたえた。(堀田裕史)

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