新温泉町の湯村温泉にある湯村薬師堂で8日、新年最初の薬師如来の縁日である初薬師が行われた。主催する地元の湯区関係者や念仏講の人たち約20人が集い、1年間の無病息災や家内安全を祈った。
現世の利益を聞き入れ、人々を病気の苦しみから救ってくれる本尊の薬師如来と、湯村温泉を発見したとされる慈覚大師に感謝する祭り。
近くの正福寺の熊谷圭諦住職による、般若心経や慈覚大師和讃などの読経に合わせ、参加者が祈りをささげ御詠歌を唱えた。
熊谷住職は「荒湯の湯つぼの周囲はすごく温かく、地球の温度を感じられる。温泉は財産であり、大事にすることが必要。恵みに感謝して、心の中に忘れることなく過ごしてほしい」と講話した。