着付けなど日本文化満喫 県伝統工芸士と交流のスペイン学生 倉吉

 

 鳥取県伝統工芸士の福井貞子さん(92)が交流しているスペイン・サラマンカ大の留学生が12日、倉吉市を訪れた。留学生は着物の着付けを体験するなどして日本文化を満喫し、関係者は交流の進展に期待した。

 福井さんの長男千春さん(故人)が同大に留学した縁で、福井さんらは2023年に同大などを訪問して倉吉絣(がすり)や日本文化を紹介。今回は同大を卒業、休学し、日本に留学中のアナ・フェルナンデスさん(22)、ルイスベハル・アフリカさん(21)、ビクター・コトさん(21)が来県した。

 この日、3人は同市小田の伯耆しあわせの郷で書道や着物の着付けを体験。「着物を着ることができてうれしい。鳥取県は時間をかけてでも来る価値がある」などと話し、着物姿で写真に納まった。

 福井さんは「倉吉にサラマンカ大の学生を招くという願いがかなった。今後も交流したい」と歓迎。日本とスペインの架け橋となるよう、千春さんが残した約6千冊の本を収蔵した千春文庫などの利用も呼びかけた。

 留学生は14日にも同市を訪れ、明倫、社両小でスペインについて紹介する。

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