カニの水揚げ量日本一を誇る境漁港(鳥取県境港市)のカニの恩恵に感謝する第22回カニ感謝祭が19日、市内にある水木しげるロード周辺で行われた。関係者が漁港で水揚げされたズワイガニとベニズワイガニを神社に奉納するなどして、豊漁や操業の安全、観光振興などを祈願した。
水木しげる記念館(同市本町)の前で式典があり、主催する境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会の越河彰統会長(62)が「船籍別の統計で北海道が水揚げ日本一とされているが、漁港別では間違いなく境漁港が日本一。自信を持って広く周知したい」とあいさつ。関係者が約100匹のベニズワイガニを載せた荷車を引いてパレードし、越河会長と着ぐるみの鬼太郎、ねこ娘がロード沿いの妖怪神社(同市大正町)にカニを奉納した。
会場周辺ではカニ汁の振る舞いやロードを訪れた買い物客にベニズワイガニをプレゼントする企画もあった。名古屋市から島根県大田市への帰省中にプレゼント企画に参加した萩原弘子さん(65)は「名古屋ではカニの水揚げ日本一が境港だとあまり知られていなくて残念です。カニはみそ汁でおいしくいだだきます」と話した。