米子市淀江町淀江の和傘伝承館で6カ月にわたって踊り傘の製作に取り組んできた米子白鳳高生3人に、指導した淀江傘伝承の会の山本絵美子会長(75)から修了証が送られた。
2年生の選択科目「郷土芸能」の授業の一環。昨年6~11月の計10回にわたって取り組み、山本会長や同会の林原弘子さん(68)の手ほどきを受けながら、同校郷土芸能部が使用するオリジナルの白張り踊り傘3本を完成させた。
15日の授与には生徒2人が出席。修了証を受け取った後、郷土芸能部の部員でもある2人は傘を手にして踊りを披露した。部長の増田唯奈さん(17)は「自分で作った傘を回して踊れるのはうれしい」と笑顔だった。
25日には淀江文化センター(同市淀江町西原)である同校学習発表会で傘踊りを披露する。山本会長は「伝統の傘作りに挑戦してくれて感謝している。一人でも傘職人として育ってくれれば」と期待した。