プロの音楽家と鳥取県東部の高校吹奏楽部員によるコンサート「未来への扉~TOTTORI SUPER BRASS~」(県総合芸術文化祭実行委、県主催、新日本海新聞社特別後援)が26日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれた。60人を超える高校生の合同バンドがプロと共演し、圧巻の演奏を披露した。
コンサートは芸術文化に親しめる環境づくりや若手の育成が狙い。県総合芸術文化祭とりアート2024の企画事業として開いた。県内5校の吹奏楽部員計67人が参加し、昨年10月以降、出演する音楽家らを招いた合同練習で演奏技術や表現を磨いた。
約900人が来場し、鳥取にゆかりのある大井駿さんが指揮を務めた。40年前のわかとり国体でも演奏された「ふるさと鳥取グランドマーチ」や名探偵コナンのテーマ、吹奏楽の名曲が次々に披露され、クラリネット奏者の翁優子さん、サックス奏者の貝沼拓実さんらが高校生と共に迫力ある音色を響かせた。
兵庫県養父市から訪れた女性(77)は「力強い演奏だった。プロの指導を受けて高校生が上手に表現していると感じた」と話した。