小売店や消費者歓迎 生産者、効果を疑問視 備蓄米放出、県内受け止め

  • コメが品薄となる可能性を伝えるスーパー店内の掲示=14日、米子市東福原6丁目のまるごう東福原店

 農林水産省は14日、コメの価格高騰を受けた政府備蓄米の放出を正式に発表した。価格安定につながることが期待されるだけに、鳥取県内の小売店や消費者は歓迎する一方、生産者からは放出の効果を疑問視する見方も。今回の混乱を招いたとされる一部業者の「買い占め」などコメを巡る投機的な動きの監視強化を国に求める声もあった。

 県東部でスーパーを展開するサンマート(鳥取市)によると、昨年7月からコメの入荷が不安定となり、仕入れ価格は2倍に上昇した。岩崎宗一常務は「食のインフラとして『商品がない』は避けなければいけない。高くても買いそろえるのに必死だった」と振り返る。備蓄米の放出は「安定して流通するようになれば、欠品を心配せず売ることができる」と歓迎する。

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