1918年に琴浦町赤碕沖で起きた貨物船難破事故で、亡くなった韓国人乗組員、李歳元(イ・セウォン)さん=当時(27)=を供養する107回忌慰霊祭が18日、同町内で地元住民らによって営まれた。李相烈(イ・サンヨル)駐神戸大韓民国総領事も同席して李さんの冥福を祈り、供養を続けている岩田弘さん(89)に感謝状を贈った。事故は1918年2月18日、日本海を航行していた木造貨物船「南昌丸」が安田村八幡地区下市(現琴浦町赤碕)沖で座礁。住民が乗組員15人の救助に当たったが、李さん1人が亡くなった。1993年に事故の存在が明らかになり、岩田さんが李さんを悼んで慰霊塔を建立し、2016年から慰霊祭を行っている。