鳥取県脱炭素社会推進課は、絵本「地球のためにできること」を制作した。脱炭素の普及啓発イベントで配布するほか、県内の小中学校や図書館などに配架。同課は気候変動対策につながる取り組みを多くの人に身近に感じてもらえるよう、活用する。
絵本の舞台は、まちづくりのテレビゲームで遊んでいた小学生のひなた、はるとがゲームの中に迷い込み、温暖化の影響で集中豪雨などの災害が頻発する世界。電源を化石燃料から太陽光や風力の再生可能エネルギーに置き換えることや電気自動車の導入を推進することで、温室効果ガスの排出と吸収の量を等しくする「カーボンニュートラル」を実現していく。
絵は松江市在住のイラストレーター、尾野久子さんが描き、物語は同課と尾野さんが練り上げた。同課の河原麻里課長補佐は「親子で一緒に絵本を読んでもらい、地球環境を守るために何かやってみたいと思っている子どもたちが行動を起こすきっかけになれば」と話した。