明治から昭和の新温泉風景200枚 味原川文化伝承館で写真展

 新温泉町浜坂の町文化財センター味原川文化伝承館で、明治から昭和の町内の様子を伝える写真展が開かれている。時代ごとの町並みや人々の営みを切り取った約200点を展示し、来場者を楽しませている。5月9日まで。

 「いつまでも残しておきたい原風景」と銘打ち、同町芦屋の郷土史家、下田英郎さん(故人)が集めた写真を中心に紹介。昭和期の写真が多く、浜坂地域の清富の川でのシジミ採り風景(1956年)、乗り合いバスが行き交う湯村温泉街(昭和初期)、伊勢湾台風の襲来を受けた旧浜坂港やその復興作業の様子(59年)などが目を引く。

 水泳指導を受ける児童が芦屋の浜を埋め尽くした様子など、昭和の学校生活を写した写真も多い。

 大正期の写真は、現在のような湯壺(つぼ)が整備される前の湯村温泉の源泉「荒湯」付近の風景、明治期は地域の運動会や敬老会などの一幕もある。

 担当者は「今と明らかに違う部分もあれば、背景の山など現在に通じる風景もあり、比べてみると面白いのでは」と話している。

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