湯梨浜町特産の野花(のきょう)梅の収穫が始まっており、同町野花の山田均さん(66)の梅畑でも31日、鈴なりに実った青梅を手際よくもいでいく作業に追われた。
野花梅は実が大きく肉厚でまろやかな風味が特徴。JA鳥取中央によると、今年は18戸が約2・8ヘクタールで栽培。3月上旬から気温の高い日が続いたことから順調に生育し、豊作でやや小ぶりながら良質な梅に仕上がっているという。31日から出荷しており、鳥取県内を中心に11トン、370万円の売り上げを見込んでいる。
約10アールの畑で栽培する山田さんは、1日平均20コンテナ、約400キロを収穫。一つ一つ丁寧に実をもぎりながら「あられなどの自然災害も少なく、豊作できれいな実がなった。冷凍保存もできるので、梅ジュースなどの加工品作りも楽しんでほしい」と笑顔で話した。完熟も含め、6月末まで収穫は続くという。