秋を心待ちにして 市民らヒガンバナの球根植栽 上淀廃寺跡 米子市

 彼岸花の里づくりが進む米子市淀江町福岡の国史跡・上淀廃寺跡で3日、ボランティアの市民ら約50人がヒガンバナの球根約4千個を植栽した。

 「彼岸花の里づくりプロジェクト」が、上淀廃寺跡の景観形成などを目的に2014年から行っている。昨年まで延べ655人のボランティアが参加し、約3万5千個の球根を植えた。

 参加者は遺跡地内の3カ所に分かれて作業。用具を使って次々と穴を開けて、手際よく球根を植えていった。また、同廃寺金堂跡を飾るため、プランターと鉢植えの植栽も行った。

 家族4人で参加した日吉津村日吉津の箆津佑君(7)は「植えるのが楽しかった」と話し、母親の由紀さん(37)は「人の手で植栽されていることを知って参加した」と秋の開花を楽しみにしていた。

 この日は動画で情報発信している「YONAGOOD(ヨナグッド)」のメンバーも取材を兼ねて参加。佐藤亜子ジュリエットチームリーダーは「昨秋、開花時季に訪れて感動した。今年の秋のイベントと共に収録し、10月に配信したい」を語った。

 プロジェクトは今年で10年目。長谷川晋也副委員長(71)は「球根を提供してくれる人、植栽してくれる人があってこそ継続できている」と感謝した。恒例イベント「彼岸花ウイーク」は9月19~24日に開催する予定。

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