日野町根雨の田淵久之さん（７７）が、近くの日野川で巨大な雄のスッポンを釣り上げた。前日に設置した仕掛け針にかかっており、甲羅の長さは３８センチ超、重さは約５キロと“規格外”の大きさ。田淵さんは「ここまで大きなスッポンは初めて」と驚きつつ、日野川の豊かな自然環境を喜んでいる。
田淵さんは６年前から趣味でスッポン釣りを楽しんでおり、これまでに１００匹以上を釣っている。イカやドジョウを餌にした仕掛けを確かめたところ、普段よりも引きの強い手応えがあった。たまにオオサンショウウオがかかることもあるが、今回はそれ以上の衝撃だったという。
釣った獲物は鍋料理などにして仲間と食べているというが、今回は「大味でおいしくないかもしれない。元の場所に逃がそうか迷っている」と思案中だ。
日本ハンザキ研究所（兵庫県朝来市）の岡田純理事長によると、通常は３０センチを超えると大物と言われ、特に雄の大物は珍しいという。「４０センチ級は全国でも数えるほどしか知らない。よほどおいしい餌を食べて長生きしたのだろう」と感心していた。
