国立公園・大山の中腹にある大神山神社奥宮(大山町大山)に向かう石畳の参道周辺で、陸生ホタルのヒメボタルがにぎやかに飛び交っている。今がピークとみられる。
ヒメボタルは体長約6~9ミリ。森のホタルとも呼ばれ、大山では標高約750メートルの中腹から広く生息している。
10日は午後8時前から木立の草むらでヒメボタルが発光し始めた。チカッ、チカッと短い発光間隔が特徴で、視界が効かないほど暗くなるにつれ、飛び交う数が増えた。幻想的な光景を収めるカメラマンもいた。
今月下旬ごろから大山山頂でも見られる。鳥取県西部のホタルに詳しい日野町公民館の神庭賢一館長(65)は「大山は山麓全域にかけてヒメボタルが生息しやすい環境にある」と強調した。
大山参道は真っ暗となるため、観賞はマナーを守った上で注意が必要。