鳥取市在住の詩人・白井明大さん(54)が5月に出版した新著「ヘリヤ記」の展覧会が、同市弥生町のベーグル喫茶「森の生活者」で開かれている。白井さんの自筆原稿や表紙の装画などが並ぶ。24日まで。
「ヘリヤ記」は、《声たち》という見えないものが存在する世界でその声を受けとめ、対話する少年の姿を描くファンタジー物語。2021年に沖縄県から移住し、鳥取の気候や自然に触れる中で、次第に物語のイメージや世界観が膨らみ形になっていったという。
鳥取市をモデルに描かれた地図の原画やタイトルロゴ、金属活字を用いた詩の活版印刷など同作にまつわる約20点を出展。同市内の新袋川や福島県いわき市で暮らす作家夫婦の家など、物語のモチーフとなった景色や場所の写真も展示している。
白井さんは「鳥取から豊かなものを受け取り、手紙を書く感覚で文章をつづった。それを受け取っていただけたらうれしい」と語った。
会場 | ベーグル喫茶「森の生活者」 |
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