「朝から晩まで、地球を奇麗にすることを考えています」と笑顔を浮かべる。地球環境浄化を生涯のテーマに、「美養・健康・開運」の気功サロン「サロンドゥ パルファン」を運営。人材育成のスペシャリスト五島秀一氏に師事し、気功と歴史波動学による「心と体」の治療やカウンセリングを行っている。
松本さんと地球環境問題との出合いは2011年の「3・11東日本大震災」。元々、大阪の化粧品会社に勤務し、順調にキャリアを磨いていたが、「震災後は2年間、毎月東北4県を回りました。そこで見たもの、聞いたもの、感じたものは言葉には表現できない現実で、『生きるとは何か?』を問う連続でした」
松本さんの故郷は石川県かほく市。旧家で姉、弟の3人きょうだいの次女として両親、祖父母の愛に育まれながら育った。「幼い頃から、山、川、海と恵まれた自然の中で育ち、星空を眺め、空の向こうの宇宙を感じていました」という松本さんは、震災現場を目の当たりにして「地球を救わなければいけない、弱い人たちを助けなければいけない」と会社を退職した。21年には「地球環境をつくるのは、人間の心と肉体である」と考え、プロムナードを創業。地球環境プロジェクトとして、農業、建築、芸術、医療分野に社会貢献事業を展開し、「地球環境フォーラム」を開催してきた。
好きな言葉が「一意専心」というほど、いちずな性格の松本さんにも度重なる苦難が襲ってきた。医師だったフィアンセの不慮の事故死、「人間は愛を学ぶために生まれて来たんだよ」と地球環境問題への取り組みを教えてくれた俳優で地球友の会初代代表理事だった宮内淳氏の病死-など辛い出来事も経験した。そんなとき、母の一言「あなた(典子さん)は誰が産んだ子どもだと思っているの?私の子よ」の言葉を思い起こし乗り越えてきた。
現在は仕事と並行して関西を代表する異業種交流会「ザ・クラブジャパン関西」(原田忠義会長)に常務理事として参加し、交流会のMCを担当。「原田会長は関西で私を広く社会に引き上げてくださった恩人」と感謝の言葉を述べ、「地球環境を志さなければ、こんなにも自分を成長させてくれる素晴らしい方々との出会いはありません」と自らの半生を振り返る。
趣味は、「人の喜ぶ顔をみること」という松本さん。自然栽培「カタカムナ農法」で今期はトマトの栽培に汗を流している。北区在住。