創業者(社長)として社業(タイヨーP.U.S)を軌道に乗せ、「人材が育ってきた。これからは社会貢献事業として力を入れている、人々の幸せ創造協会を大きく育てていきたい」と、新春インタビューで語っていたのに突然の入院。心臓の血管手術を受けた。
他の病院では「異常なし」と言われたものの、入院する前は、息苦しくて50メートルを歩くのもやっとの状態で、死の不安も感じた。そうした中、必死で探した病院で原因が判明し、緊急入院。「素晴らしい病院と主治医の先生に助けられました。狭窄(きょうさく)していた心臓の血管を広げる手術を2度にわたり受けましたが、1回目は私の誕生日(3月8日)で2回目は妻の誕生日(4月6日)。見えない“天の力”で生かされたように思います」
新たな決意を胸に、同協会主催の研修会「第4回幸せを運ぶハチドリ会」を6月3日午後1時半から大阪市総合生涯学習センター第1研修室(大阪駅前第2ビル5階)で開く。会長として、協会発足の原点である「人々の幸せ」を実現していくための理念である「平等学に基づいた共存共栄」、将来ビジョンなどを解説していく予定だ。
さらに大病を経験したことで、活動理念に新たな視点を補充。「多くの人や天の力で生かされ、『三方よしから八方よしの時代へ』の発想が生まれました。三方は近江商人の言葉でよく知られていますが、八方は三方も含んだ自然、世界、国家、宇宙など、さらに大きな観点から、人々の幸せを願う取り組みです。今後は理論の学習に実践も加えながら、活動の輪を広げていきたい」と意欲を見せている。大東市深野、77歳。(猪口隆)