10年連続で府立トップ校 文理学科に多数合格! 四條畷学園中学校
関西の私学では珍しく中学3年間で完結する四條畷学園中学校は、ことしも私立難関校をはじめ国公立トップ高にも多数の合格者を輩出している。
この秘訣は、①授業のわからない所をその日のうちに潰す、②私立難関でも府立トップ校でも校外ではなく学校内で対応できる教師陣がいる、③生徒自身の進路や目標を見つける力を養うという、“3つの完結力”にある。特に進路については、そもそも「学ぼうとする意欲(=学力)」は、将来の目標と直結しているので、中学1年から、進路や将来の目標をしばしば確認、共有しているという。同校は「教師“全員”が進路指導の担当者だ」という信念で向き合っている。
「発展探究クラス」と「発展文理クラス」ができて3年、いわゆる府内の進学校以外にも県外の国公立や高専など「進学先が多彩になった」いう。偏差値一辺倒でない、専門性や校風・理念、「自分に合っているか」を理解して志望校を考える生徒が多くなった。もちろん、企画部長の中司先生は「特殊な難関校の受験対策にも抜かりはありません」とにっこり。実際、私立一貫校に高校から編入した卒業生も遅れをとっていないと胸を張る。加えて、中司先生は「学力が上がるということは、生徒が自ら“学ぼうとする力”の表れだ」という。
コロナ禍を経て、生徒主導で校則が改定した。髪形の規制緩和やネクタイ、ズボンなど女子も着用可能となった。規制緩和といっても「なぜ」そうしたのかという意図が明確であり、その後も節度と調和が保たれている。同校は「ノーチャイム」で授業の5分前には準備を整えている。これらは自然と生徒らに引き継がれており、まさに同校の校風があらわれている。
在校生らの動画がある。「勉強の不安がなくなる」「先生の個性が強すぎるけど頼れる」「将来は教師になりたい」。生徒が望めばしっかり対応できるチームがここにある。