下水道写真家の白汚零さんが、普段、私たちの目に触れることのない世界を、作品とともにつづります。
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下水道は公共用地の地下に造られ、マンホールのほとんどは公道上にある。メンテナンスなどでマンホールのふたを開けるときは、道路使用許可を取る。交通量が多い道路などでは、条件が許せば、歩道に入坑口を設けることもある。
水路も公共用地のため、下に下水道を造り、多重構造にすることがある。大阪府寝屋川市では、水路内のマンホールが多く見られる。木田地区は低湿地帯で、かつて寝屋川などからの浸水を防ぐ目的で「囲い堤防」が築かれていた。その堤防の東端に沿って流れるのが「寝屋川第11水路」だ。周辺には多くの用排水路が張り巡らされている。
私は最初、水路内のマンホールだと、たどり着くのが面倒なのではないかと思った。そもそも下水道作業は、水が流れているところで行うことが多く、慣れたものともいえるだろうが。
雨が降り、水位が上がっても、水が浸入しない高さとし、マンホール最頂部は道路とほぼ同じ高さとなっている。水路からにょきっと突き出たマンホールは存在をアピールしているかのようだ。
水路自体が将来、埋め...