活動さらに 感謝込め 義足女子会「ハイヒール・フラミンゴ」 創設の故高木庸子さん記録集

 日本初の義足女子会「ハイヒール・フラミンゴ」を創設した故・高木庸子さんの活動記録集が完成した。高木さんから受け取ったものとして、知人たちが「行ける場所ではなく、行きたい場所に行く」「ありのままでいいと気付かせてくれた」と感謝を記している。

 高校教師だった高木さんは2014年、悪性軟部肉腫で左足を切断。川村義肢(大阪府大東市)の義足ユーザーイベントに参加したところ、女性の姿がないことから、18年にハイヒール・フラミンゴを立ち上げた。ハイヒールの試着会などを通してつながりを求めてきたが、20年1月26日に病気のため51歳で他界した。

 活動記録集は、高木さんの家族や元同僚らが今年2月に京都市内で開いた「たかぎようこ展」の回顧録。「先生に負けないように自分のやりたいことをたくさんやって、なんでも話しやすいお母さんになれるように頑張りたい」と教え子のメッセージも盛り込んだ。

 ハイヒール・フラミンゴは20年3月にNPO法人化し、メンバーは20~80代の義足ユーザー22人をはじめ、義肢装具士、福祉用具専門相談員ら総勢88人を数える。代表の野間麻子さん(54)は「ここで一区切りついた。今後は高木さんの想像を超える活動ができれば」と話し、25年大阪・関西万博を舞台に国内外の義足女子の情報発信を目指している。

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