「10年後」真剣に議論を 石破氏が講演 県経済同友会東部地区

 鳥取県経済同友会東部地区の月例会が鳥取市内で7月28日開かれ、自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が「地方創生~鳥取から日本を変える」と題して講演した。現実的な山陰新幹線の構想、少子化問題の本質を切り口に「鳥取の未来は、永田町が考えて決めるのではない。鳥取人が真剣に議論し手を打たないといけない」と訴えた。

 石破氏は、進展していない山陰新幹線計画を例に挙げ、実現は早くても22世紀になると説明した上で「あと80年後、鳥取に何人残っているのか。そんな未来にフル規格新幹線が必要だろうか」と問いかけた。

 「時速180キロの中速度新幹線」として蓄電池電車の導入を提案し「物価高、東京一極集中、人口流出、温暖化などの課題解決を少しでも後押しできる」と持論を展開した。

 実効性のある地方創生について「国や行政任せではなく、『産官学金労言』を総動員して真剣に衰退する地域、少子高齢化、人手不足、交通問題をどうするのかきちんと考えていくべきだ」と強調。「本気でやれば鳥取からでも日本を変えられる。地元の経済界の皆さんと、10年後の鳥取を真剣に議論し、できることを一緒にやりたい」と呼びかけた。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事