関西大の学生たちは2日、「新しい観光を生み出すワーケーション」をテーマに北栄、湯梨浜両町で調査を始めた。現地を歩き地域の人たちから話を聞くなどしてプランを作り、最終日の4日に湯梨浜町中央公民館で発表する。両町は、学生らの先入観のないライフスタイルや働き方の提案を期待する。
調査に訪れたのは、ワーケーション研究の第一人者である同大の松下慶太教授とメディア専攻の学生ら24人。北栄町では新しい観光素材と複業などによる関係人口の創出、湯梨浜町では観光・健康づくり型ワーケーションをテーマに研究する。
学生らは7月、大学で両町の事前学習を済ませて4チームを編成。松下教授は「県中部がどこに向かっていけばいいのか、ひらめきや気付きが湧くような提案を待っている」と士気を高めた。
この日は、北栄町のコナン駅(由良駅)から青山剛昌ふるさと館まで歩き、同町の松本裕実観光交流課長から町のまちづくり施策などについて説明を受けた。4年のヨ・ソユンさん(21)は「名探偵コナンが好きなのでテンションが上がるけど、(観光が)コナンだけに頼らないほうがいいのでは」と話した。
3日は湯梨浜町を調査する。