政治家に「想像力」がなくなってきているようだ。
自民党・女性局のメンバーがフランスに研修に出かけ、SNSに投稿した写真が物議をかもしている。松川るい参院議員や今井絵理子参院議員らがリュクサンブール宮殿内やエッフェル塔の前でポーズを決めているといった写真なのだが、「研修というよりまるで観光旅行」という声が上がっているのだ。
こういうことが起きるたびに一方では、「政治家だっておいしいものを食べたり観光をしたりしてもよいのではないか」と擁護する声が上がる。それはその通りだ。しかし、ものごとにはタイミングというものがあり、豪雨災害や物価高であえぐ人たちのニュースが連日報じられる中、海外の観光地で満面の笑みを浮かべてポーズを撮る写真を投稿すれば、当然、「国内で弱い立場にいる人を置き去りにしている」と思われるのは予想できたはずだ。想像力が決定的に欠如している。
インスタグラムのようなSNSでは、著名人の投稿にコメントをするのはたいていはファンで、それも「まぶしいほどの美しさ」「あこがれの方です」といった過剰な礼賛を送るのが“文化”になっている。さらにそれをネットメディアが「あの女優のドレス姿にネ...