「けんべい神楽」練習に熱 米子養護学校 がいな祭オープニングに初出演

 19、20両日に米子市で開催される「第50回米子がいな祭」(同祭振興会主催、新日本海新聞社特別後援)では、県立米子養護学校(米子市蚊屋)の生徒らによる「けんべい神楽」が初めてオープニングを飾る。生徒らは迫力のある演技で見物客を楽しませようと、祭りに向けて練習に熱を入れている。

 けんべい神楽は同養護学校のオリジナル。10年前に日野高郷土芸能部の神楽を参考に考案され、同養護学校の略称「県米(けんべい)」にちなんで命名された。現在は高等部の生徒が「表現活動」の授業の一環で継承しており、毎年県西部の各所で公演している。

 同祭への出演は初めて。19日のオープニングには高等部2、3年生の有志約20人が出演し、米子駅前特設ステージで演目「八岐大蛇(やまたのおろち)」を約15分間に短縮して披露。須佐之男命(すさのおのみこと)が酒を飲ませた八岐大蛇を退治するシーンを演じて、半世紀の節目となる祭りを盛り上げる。

 生徒らは夏休み中も練習に打ち込んでおり、7日は同養護学校グラウンドで通し練習が行われた。お囃子(はやし)隊による太鼓や笛の音が響く中、生徒が演じる5体の八岐大蛇と須佐之男命が登場し、本番さながらの激しい立ち回りを熱演。息の合った動きでとぐろを巻いて翻弄(ほんろう)する八岐大蛇に、須佐之男命は鮮やかな剣さばきで立ち向かい、次々と八岐大蛇を斬り倒していった。

 八岐大蛇を演じる3年の佐々木輝さん(18)は「お客さんに『迫力があってすごい』と見てほしい」と笑顔で話した。

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