人気梨「新甘泉」例年並みの出来栄え 16日に初出荷

 鳥取県オリジナル品種「新甘泉」の査定会(JA全農とっとり主催)が10日、北栄町内で開かれた。梅雨明け以降の猛暑などの影響で、袋掛けをした新甘泉の平均重量は例年よりやや小ぶりの429・5グラム(前年450・8グラム)で、平均糖度は13度(同13・2度)と例年並みの出来栄え。16日に初出荷する。

 

 「新甘泉」は赤梨の甘さがありながら、二十世紀梨のようなしゃり感があるのが特徴。消費者に人気が高く、高齢化などで毎年梨全体の栽培面積が1割減少する中、年々面積を増やしている大ヒット品種。今年は前年比5%増の75・5ヘクタールで栽培し、出荷量909トン。販売金額は同3%増の6億424万円を見込む。

 県内3JAから有袋、無袋計160個が持ち込まれ、同JAの職員らが大きさや糖度を検査。生産者らが等級分けなどを行った。

 栽培面積が最も多いJA鳥取中央東郷果実部の寺地政明部長(67)は「食べ応えのある梨。夏バテ防止にしゃり感のあるこの梨を食べて」と話した。出荷は9月上旬まで続く。

 露地栽培の二十世紀梨より一足早い県オリジナル品種の青梨「なつひめ」の初出荷は11日。

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