スウェーデンの若者の投票率は8割を超える。スウェーデンの首相に、なぜ高いのか質問したところ、それは「学校選挙」があるからではないかと言われた。すなわちスウェーデンの学校で行われる模擬投票のことである。今回は、昨年9月の現地取材で、実施されている学校を訪ねた際の様子をお伝えしたい。
▽「子どもたちの選挙体験」を政府が全力バックアップ!
現地取材はスウェーデンの選挙期間中だった。マグダレナ・アンデション首相(当時)が演説すると聞き、会場を訪れた。終了後、首相を囲む記者の輪に加わり、手を挙げ続けたところ指名されたので、最も聞いてみたいことをぶつけてみた。日本の若者の投票率は3割だが、なぜスウェーデンは高率なのか?
「学校で選挙の重要性を教えていることに加え、学校でも選挙があり、生徒たちは投票の練習をすることができます。一般的にもスウェーデンの選挙への参加率は非常に高く、もちろん親も子供たちと投票の重要性について話し合っています」
学校での選挙とは何なのだろう?ストックホルムにある中学校(ビヨルクハーゲン校)で「学校選挙」と呼ばれる模擬投票が行われていると聞き取材に行った。
クラス毎にやって...