なぜスウェーデンの若者は投票に行くのか? 首相の答えは「学校選挙」!

  •  たかまつなな(時事YouTuber、笑下村塾代表)
  •  講堂に設けられた学校選挙投票所(筆者提供)
  •  投票用紙に記入する中学生(筆者提供)
  •  投票する中学生(筆者提供)
  •  学校選挙の担当教諭(筆者提供)

 スウェーデンの若者の投票率は8割を超える。スウェーデンの首相に、なぜ高いのか質問したところ、それは「学校選挙」があるからではないかと言われた。すなわちスウェーデンの学校で行われる模擬投票のことである。今回は、昨年9月の現地取材で、実施されている学校を訪ねた際の様子をお伝えしたい。

 ▽「子どもたちの選挙体験」を政府が全力バックアップ!

 現地取材はスウェーデンの選挙期間中だった。マグダレナ・アンデション首相(当時)が演説すると聞き、会場を訪れた。終了後、首相を囲む記者の輪に加わり、手を挙げ続けたところ指名されたので、最も聞いてみたいことをぶつけてみた。日本の若者の投票率は3割だが、なぜスウェーデンは高率なのか?

 「学校で選挙の重要性を教えていることに加え、学校でも選挙があり、生徒たちは投票の練習をすることができます。一般的にもスウェーデンの選挙への参加率は非常に高く、もちろん親も子供たちと投票の重要性について話し合っています」

 学校での選挙とは何なのだろう?ストックホルムにある中学校(ビヨルクハーゲン校)で「学校選挙」と呼ばれる模擬投票が行われていると聞き取材に行った。

 クラス毎にやって...

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