倉吉市農業委員会(山脇優会長)は18日、田畑が適切に管理されているかを見回る「農地パトロール」を実施し、担い手のいない遊休農地の現状や違反転用がないかなどを確認した。
市役所第2庁舎で行われた出発式で、加藤礼二副市長が「農地管理は食料自給率低下への歯止めや景観保護につながる」と激励。委員や農業関係者ら約40人が11班に分かれて市内の農地を一斉巡回し、図面やタブレット端末と農地の現状を照らし合わせた。
作り手のいない同市米田町2丁目の水田では、セイタカアワダチソウが人の背丈以上に繁茂。同市八屋の水田も一面がクズに覆われるなど、市街地でも遊休農地が発生していることが確認された。
同委員会は、調査結果を集約した上で長期間放置されている農地の所有者に声をかけるなどし、遊休農地解消に向けた働きかけを行う考え。山脇会長は「優良農地も2年放置すれば荒れる。委員会で担い手を探したい」と話した。