放射線、環境など理解深める 鳥取で教師力アップセミナー

 「教師力アップセミナー」(中国地域エネルギー環境教育研究会など主催)と題した教育セミナーが、鳥取市の鳥取大広報センターで開かれた。中国地方を中心とした小学校から大学までの教員ら約30人が、鳥取大の教員による講演や実践報告を通じて、放射線・エネルギー学習と環境について理解を深めた。

 鳥取大研究推進機構研究基盤センター助教の北実氏は、小中学校の放射線教育について講演。郷土の教材でもある三朝温泉の温泉水を用いた実験をすることで放射線を身近に感じることができると説いた。

 10年以上、福島県での放射線教育に携わってきた中で、東日本大震災直後と今とでは質問される内容が変化していることを感じ「これからの放射線教育では処理水に関する議論や、エネルギー問題を考える知識と視点などが求められていく」と指摘した。実践報告では、生徒が作製した教材で実験する授業の様子などが紹介された。

 セミナーは教育関係者の指導能力の向上や知識の習得などを目的に、毎年開催されている。

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