台風7号で被災した鳥取県三朝町の三朝温泉のシンボル「河原風呂」が5日、復旧作業を終えて3週間ぶりに再開した。待ちわびた住民らが詰めかけ、川のせせらぎとともに情緒ある温泉を堪能した。
河原風呂は台風7号の影響で増水した三徳川の川岸にあり、浴槽の破損など甚大な被害を受けて利用を中止していた。8月24日から本格的に復旧作業を開始し、予定より1週間以上早く再開にこぎ着けた。
この日の再開記念式典には、平井伸治知事や松浦弘幸町長のほか、同温泉の関係者らが出席。河原風呂を管理する同温泉観光協会の足立浩範会長は「皆さんの協力のおかげで想像より早く再開できた。これを機に、三朝温泉の魅力をこれまで以上に力を入れて発信していきたい」とあいさつした。
式典後、一番風呂に足を漬けた平井知事は「河原風呂に入れば身も心もすかーっと変わらぁ(河原)!」と、得意の駄じゃれを交えて利用を呼びかけた。早速、入浴した湯梨浜町の男性(59)は「良い湯加減。三朝温泉最高です」と満足げに話した。