台湾では決められた日時に来るごみ収集車に、住民自らごみを捨てるのが一般的だ。収集車は合図となる「エリーゼのために」などのメロディーを流しながら収集ポイントまでやって来る。そこに待機している住民が、次々にごみを車両後部の収集口に放り投げていく。
ただ、台北の街中では公共エリアのごみ箱に家庭ごみを捨てている人をよく見かける。本来は禁止行為なのだが、通勤途中に見るごみ箱はたいてい満杯。おそらくごみ収集車の収集時間に捨てることができない人が、公共のごみ箱に入れていくのだろう。
また、台湾の主要都市ではごみ袋が有料化されており、台北市では25リットル入りの袋は20枚入りで180台湾元(約820円)する。この有料制も、不当投棄につながっているのかもしれない。
一方、筆者が住むマンションを含め一部の物件では、施設内にある専用の収集場に24時間捨てることができるシステムで、勤め人には大変ありがたい。
台北市は近ごろ、公共のごみ箱に家庭ごみを捨てる行為などに対する罰金の最低額を3600台湾元(約1万6500円)に引き上げた。これで公共のごみ箱に家庭ごみを捨てる行為は減っていくのだろうか。(台湾)
▽イ...