「埋もれた文化」資料寄贈 よなごの宝88選実行委 市立図書館など3施設に 12年の活動まとめ区切り

 現地を巡りながら、米子の埋もれた文化に光を当ててきた「よなごの宝88選実行委員会」(福原則昭代表)が、2010年から12年間の活動資料をまとめ、このほど米子市立図書館など3施設に寄贈した。これにより、現役員での活動の区切りとした。

 同会は「市民が選んだよなごの宝八十八」(10年発刊)の編集に携わった後、市民の参加を募って現地を巡る「探宝会」(計88回)や先人の業績を学ぶ「語る会」(延べ43回)を催してきた。

 「日野橋落成の歌」(1929年)を地元高齢者から収録したり、初代米子城主が関わったと伝わる行者山に親しんだりしたほか、安来や松江など周辺圏域に足を伸ばす活動に広がった。最後の役員会では「埋もれた文化だけに資料作りも大変だったが、地域に光を当てた立体的な活動だった」と実績を振り返った。

 市立図書館に寄贈した資料は、探宝会と語る会での配布資料と18号まで出した通信。他に山陰歴史館、米子まちなか観光案内所に一部を納めた。

 福原代表は「米子の文化の掘り起こしに努めてきたが、まとめの資料を寄贈したことで、現役員による活動の区切りとしたい。かけがえのない米子の宝を守り伝え、生かしてほしい」と語った。

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