大自然、全身で味わう 海岸や砂丘の魅力堪能 山陰海岸ジオウオーク

 14日に兵庫県新温泉町と鳥取県岩美町、鳥取市を舞台に開かれた「山陰海岸ジオウオークin因幡・但馬2023」。参加者らはリアス海岸の造形美や雄大な鳥取砂丘を五感で感じ、風光明媚(めいび)なジオパークの魅力を歩いて堪能した。

 今年はコロナ禍が明け、4年ぶりに制限のない通常開催となった。昨年に引き続き居組-浦富の10キロコースは工事で通行止めのため、5キロ(居組-陸上)と20キロ(鳥取砂丘-浦富)の2コースで実施された。

 5キロコースは居組コミュニティセンター広場(新温泉町居組)で開会。副実行委員長の西村銀三新温泉町長が「3月に岩美道路が開通し、さらに両県の距離が縮まった。ジオパークを通じて交流が深まってほしい」と願った。

 20キロコースの出発地点、チュウブ鳥取砂丘こどもの国駐車場(鳥取市浜坂)では、鳥取砂丘ビジターセンターのジオガイド、和田安史さんが「ジオの大自然を目と耳と肌と足、全身で味わって」と送り出した。

 参加者は秋風を受けてジオパークの見どころを堪能。白い砂浜が広がる居組海岸、アップダウンの激しいつづら折りの七坂八峠、周囲3キロ以上の多鯰ケ池(たねがいけ)、海岸浸食の過程が分かる城原海岸を巡り、爽やかな汗を流した。

 友人4人と5キロコースに参加した西本繁紀さん(75)=鳥取市国府町=は「上り坂が多く大変だが、素晴らしい景色を満喫しながら楽しんでいる」と笑顔だった。浦富海岸のゴール地点では漁師鍋の振る舞い、地元特産品の販売コーナーもにぎわった。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事