鳴り石の浜にサウナ オープンカー乗り「サ飯」も 琴浦の準備委、モニターツアー実施へ

 琴浦町赤碕の観光名所「鳴り石の浜」にサウナ小屋がお目見えした。町内の大山山系にある一向平(いっこうがなる)キャンプ場ネーチャーサウナの第2弾で、日本海の絶景を眺めながら水風呂と外気浴も楽しめる。山と海をつなぐ手段としてオープンカーを組み合わせ、町内観光の活性化も図る。観光商品の発売に向け2月までモニターツアーを実施・検証し、来春の事業化を目指す。

 同キャンプ場は2020年にネーチャーサウナを開業し、全国から愛好者が訪れている。山でのにぎわいを町全体にも広げる観光商品を造成しようと、JR赤碕駅から徒歩で行ける場所にあり、観光レンタカーを手がける赤碕ダイハツ(上田啓悟社長)など町内企業が中心となり「鳴り石の浜ネーチャーサウナ(仮称)」準備委員会を設立。環境省の観光コンテンツ造成支援事業に申請し、採用された。

 サウナ小屋は9月に完成し、“ととのう”ための水風呂や椅子も設置。ホームページを作成するため、町地域おこし協力隊員らがモデルとなって日本海の絶景を楽しみながら、オープンカー「コペン」で町内を巡ってサ飯(サウナ飯)を味わう“ととのいドライブ”をお試し体験するなど準備を進めている。

 今後、さまざまな分野の人たちにモニターツアーを体験してもらい、サービス内容や価格設定など事業化に向けて具体的な検証作業を行う。モニターツアーなどの運営は一向平キャンプ場が担当する。

 上田社長は「車で移動することで選択肢が広がるので、国内外の旅行客に(コペンを)利用してほしい。サウナ愛好者だけでなく、車好きの人も関心を引く新しいアトラクションとなるようプランを練っていきたい」と意気込んだ。

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