ＪＡ鳥取中央長芋生産部は、北栄町特産の長芋「ねばりっこ」を使って「簡単」「おいしい」「見栄え」の三拍子そろったレシピ集の製作を進めている。たたいてつぶしたねばりっこをひき肉と混ぜるだけの「ハンバーグ」や、イチゴと一緒にミキサーにかける「スムージー」など材料と手間を少なくした超簡単レシピ４品が完成。ねばりっこの今季の出荷は来月から始まり、試食販売などでレシピ集を配布する。
レシピを開発したのは、同町在住で野菜料理の著書を多数出版している野菜料理家のカノウユミコさん。一般的な長芋より粘りが強く、コクがあり、アクの少ない「ねばりっこ」を全国的に広めようと、同生産部が誰でも取り組みやすいメニューづくりを依頼した。
ハンバーグは卵とタマネギが不要という手軽さで、スムージーはイチゴ効果で桃色となり“映え”は十分だ。パンはホットケーキミックスにすりおろしたねばりっこを混ぜてオーブンで焼くだけ、ポテトサラダはジャガイモの代わりにねばっりこを使用した。
試食した同生産部の遠藤忠充部長は「ハンバーグはねばりっこの食感が味わえるし、ポテトサラダは滑らかな舌触り。意外性があるのに、簡単なのがいい」と満足した表情を見せた。
完成したメニューは同町在住のカメラマン、大塚健一朗さんが撮影。同ＪＡは１０月下旬から、レシピ集を公式インスタグラムで公開する。
