鳥取市賀露町西3丁目のとっとり賀露かにっこ館がX(旧ツイッター)に投稿した「アカボシヤドカリ」のうっかり動画が人気を集めている。ヤドカリが水槽内のエアーポンプに近づき過ぎたため、気泡が入り込んだ貝殻が大空に飛び立つ気球の様な状態に。水面まで強制浮上させられ”あわあわ”と慌てふためく姿がかわいいと話題になった。同館のPRに貢献し、担当者も「お手柄」と笑みを深める。
動画が投稿されたのは10月28日。同館のPR担当者が、ぷかぷかと浮いているヤドカリの姿を偶然見かけて撮影し、「今年イチの言わんこっちゃない動画」と称して投稿した。11月6日現在で約39万回再生され、6千件以上の「いいね」が付く人気ぶりだ。返信欄には「ずっと見ていられる」「かわいい」などの投稿が寄せられた。
アカボシヤドカリは、大きい個体では全長20~25センチにもなる大型のヤドカリ。鳥取県沖にも生息しており、水深100メートルより浅瀬の砂地で確認できる。同館の飼育担当者によると、自力で回転して空気を抜く個体もあるが、職員が気づくまでそのままの個体もいるという。
担当者は「ここまで”バズる”ことはあまりない。よくやってくれた」とねぎらった。