晩秋の南部、日野両町を自転車で周遊する「グルっとハッピーなんぶ・ひのサイクリングツアー2023~神話・開運巡り」(南部町、日野町、新日本海新聞社主催、大山山麓・日野川流域観光推進協議会共催)が12日開かれ、約60人のサイクリストが地元の人気グルメを楽しみながら峠を越える約80キロのコースを疾走した。
サイクリングツアーは鳥取県トライアスロン協会の協力を得て開催し、今回が3回目。曇り空の下、参加者は自然が広がる山あいを抜けるコースに挑戦した。
発着点となった南部町下中谷のレークサイドアリーナで行われた出発式では、陶山清孝南部町長が「安全に気をつけて1日楽しみましょう」とあいさつ。自らも自転車に乗りスタートの号令を出すと、一斉に坂道を駆け下りた。
参加者は沿道のイチョウや秋色に染まった山々を眺めつつ、起伏のあるコースに挑んだ。再生神話が伝わる赤猪岩(あかいいわ)神社(南部町寺内)や開運スポットとして知られる金持(かもち)神社(日野町金持)などの名所を訪れたほか、そば処・門所(南部町天萬)の手打ちそばや味処・四季(日野町野田)のちゃんぽんなど地元グルメも楽しんだ。ゴールではいちじくソフトクリームが振る舞われ、激走の疲れを癒やした。
2度目の参加という北栄町江北の長田美穂さんは「峠の坂がハードできつかったが、達成感はある。温かいちゃんぽんがおいしかった」と満喫した様子だった。