第42回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール インタビュー(1)針山 孝彦さん 浜松医科大教授

自然を知り楽しい毎日を

 鳥取県内の幼児と小学生を対象にした「第42回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール」の作品を、来年1月19日まで募集している。4部門計20冊の課題図書のうち、12人の作者や翻訳者に書籍に込めた思いや制作秘話を聞いた。全12回。

本書制作のきっかけは。

 15年ほど前から、生物の仕組みや生態系を通じて人々の生活に役立てようとするバイオミメティクスという研究分野を日本に広げなければ、欧米の研究レベルに置いてけぼりにされる危険を感じ、研究と啓発活動を続けてきました。その取り組みを知ってくれた出版社の方の誘いで制作することになりました。

作品制作で大切にしているのはどんな点ですか。

 まず、広く目を向けて自然の不思議を感じています。次に自然を理解することに挑戦し、夢に満ちた真面目な研究を続けていくことで、持続可能な開発目標(SDGs)の実現も含めて「楽しさに満ちた毎日を過ごせるよ」ということを子どもたちに伝えられるように工夫しました。

コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージを。

 すぐに答えが出てくるデジタル情報にあふれた時代ですが、自ら本を手にとってじっくり時間をかけて楽しんでみてください。楽な気持ちで読書して、感じたことを思いのまま文章にできるといいですね。

プロフィル

浜松医科大ナノスーツ開発研究部特命研究教授。専門はバイオミメティクス、光生物学、ナノスーツ法。著作に「生き物たちの情報戦略」(化学同人)など。

募集要項
◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒682-8505、日本海新聞中部本社ビジネス支援課「読書コンクール」係へ郵送または持参する
◆締め切り 2024年1月19日(金)必着※詳しくはホームページをご覧ください。
主  催 鳥取県学校図書館協議会
     新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行

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