お気に入りの逸品を買い求め 「とっとり陶窯展」開幕

 鳥取県内の窯元の器が一堂に集結する「第15回とっとり陶窯展」(実行委、新日本海新聞社主催)が17日、鳥取市富安2丁目の日本海新聞ビル5階ホールで開幕した。鳥取民芸の老舗窯から若手作家まで、14窯元と2木工芸店が出展。茶わんや一輪挿しなど約2800点がずらりと並び、多くの陶芸ファンが手仕事のぬくもりを感じている。23日まで。

 

 落ち着いた風合いのマグカップや湯飲み、木地挽(ひ)きの盆、丸みのある形がかわいらしい陶器の花瓶など、出展者こだわりの作品がそろった。来場者は手にとってじっくりと質感や重さを確かめたりしながら、お気に入りの逸品を買い求めていた。

 鳥取市内で陶器店を営む浦野義一朗さん(45)は毎年訪れているといい、「各出展者さんがこの展示に合わせて新しい作品をつくっていて面白い。手にとって見られるのがいい」と笑顔。八頭町から訪れた70代夫婦は「ずっと来てみたかった。軽くて手に持ちやすい湯飲みを選んで購入した」と満足そうだった。

 白磁にアジサイ、ミモザなどの繊細な線を描いた大皿や花瓶を出展した陶工房彩白の岩見ひとみさん(65)は「毎年出展している。手描きの一点物なので、家に持ち帰ってからも特別に感じられるのでは」と話した。

 15周年を記念して豆皿のセット販売を実施。その他、出展者の作品が当たる抽選会やろくろの実演、絵付け体験などがある。

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