鳥取書道連盟に所属する女性書家による「第19回鳥取書道女流選抜展」が17日、鳥取市片原1丁目の中電ふれあいホールで始まった。漢字、仮名、漢字仮名交じりなどの多彩な作品60点が会場を華やかに彩っている。20日まで。
30人が出品。それぞれが墨の潤渇や線の太細、色とりどりの料紙など表現や構成に工夫を凝らした。漢詩や百人一首、尾崎放哉の句などを書きつづった個性豊かな力作が並ぶ。
石丸志抱さんの「よろこびもかなしみも」は、線活動と余白を生かした趣ある作品。山田美鈴さんは、与謝野晶子の切ない恋の歌を漢字仮名交じりで淡々としたためた。「秋の彩り」をテーマに、秋を感じさせる言葉を思い思いに書いた合同作品も目を引く。
岩田輝代実行委員長は「作家一人一人が込めた思いを、作品から感じていただけたら」と話した。