一緒に手話 楽しく理解 八頭で言語条例10周年フェス 講演やライブ多彩に

 八頭町宮谷の町中央公民館で26日、鳥取県の手話言語条例制定10周年を記念した「“手話の聖地”鳥取10yearsアニバーサリー手話・やず・なかまフェス」が開かれた。来場者は講演やライブステージなど多彩な催しを通じて、手話や共生社会への理解を深めた。

 会場外では難聴の疑似体験ブースや手話グッズの物販、障害者アートの展示なども行われ、講演では陸上競技でデフリンピック2大会に参加した堰本将平さん(31)が、日本と海外の聴覚障害に対する認知度や理解度の差を紹介。「ろう者にも対等な環境を」と、障害の有無にかかわらずみんなが一緒に楽しめるスポーツの構築を訴えた。

 鳥取聾学校生が9月に鳥取市で開かれた全国高校生手話パフォーマンス甲子園で演じた舞台も上映。ダンスに手話を取り入れたパフォーマンスで活躍するアーティスト「HANDSIGN」がステージの最後を飾り、同甲子園のテーマソングなどを披露。来場者も一緒に手話を交えた振り付けを楽しんだ。

 八頭町とともにフェスを共催した社会福祉法人れしーぶの小河和泉理事長(61)は「市町単位の小さなイベントが手話の楽しさを知るきっかけになれば」と会場の盛り上がりを喜んでいた。

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