珍鳥2羽が飛来 米子水鳥公園 ハイイロガンとサカツラガン

 鳥取県米子市彦名新田の米子水鳥公園は30日、珍鳥のハイイロガンとサカツラガンの各1羽の飛来を確認したと発表した。いずれもカモ科で成鳥。2羽は一緒に行動しており、珍鳥同士が行動を共にするのは珍しい光景だという。

 同日午前8時半ごろ、同園の桐原佳介統括指導員(50)が園内上空を飛ぶ2羽を発見。その後、園内のつばさ池に降り、一時はネイチャーセンター前まで近づいたという。

 ハイイロガンは全長76~89センチ。全身褐色を帯びた灰色で、ピンク色のくちばしと脚が特徴。ユーラシア大陸中・北部で繁殖し、日本ではまれな冬鳥として記録される。

 鳥取県では1984年と86年に同市内の彦名干拓地で確認されて以来とみられる。同園では252種類目の初確認。

 サカツラガンは全長81~94センチ。くちばしは黒く、脚はオレンジ色。ガン類の中ではくちばしと首が長く、首後方の茶色と首前方の黄土色との境界が明瞭。北東アジアなどで繁殖し、数少ない冬鳥として日本に飛来。同園での確認は2018年以来。国際自然保護連合のレッドリストで危急種に指定される。

 桐原統括指導員は「2種類の珍鳥が公園に落ち着いてくれれば。珍しいソリハシセイタカシギも11月17日から滞在しており、観察に訪れてほしい」と話した。

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