第42回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール インタビュー(7) いどき えりさん 児童文学作家

家族のこと考える契機に

 -制作のきっかけは。

  私の母は、手が不自由です。そう、この物語の「おかあちゃん」は、母がモデルになっています。母はもう随分前に亡くなりましたが、大好きな母のことを作品に描きたいと思ったのがきっかけです。そして「ぼく」は私自身と重なります。ですので、このお話のエピソードのほとんどが、私の経験を通して描かれています。実際、母はフレンチトーストが得意で、私はよく朝食やおやつに食べていました。

 -制作過程で大切にしていることは。

 いつも「本当のこと」は何か、ということを考えて書いています。それから、なるべく分かりやすく、メッセージが伝わるよう心がけています。読み終わったとき、何か発見があればいいなと思っています。この作品に関しては、体の不自由な人に対して偏見や差別のない世の中になればいいなという願いを込めて書きました。

 -コンクールにチャレンジする子どもたちへ伝えたいことは。

 この本を読んで、自分のお母さんやお父さん、大好きな家族のことを改めて考えるきっかけになればうれしいです。「大好き」という気持ちを大切にして、挑戦してみてください。楽しみにしています。

プロフィル

国際線客室乗務員を経て、作家になる。ノンフィクション・創作童話などを執筆。著作に「フン虫に夢中」(くもん出版)、「列車にのった阿修羅さん」(同)などがある。

募集要項
 ◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
 ◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒682-8505、日本海新聞中部本社ビジネス支援課「読書コンクール」係へ郵送または持参する
 ◆締め切り 2024年1月19日(金)必着※詳しくは日本海新聞ホームページをご覧ください。

主  催 鳥取県学校図書館協議会
     新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行

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