鳥取市湖山町西2丁目のクラーク記念国際高校鳥取キャンパスで、不登校経験のある生徒らが、接客が体験できるカフェ同好会を立ち上げた。人と話すことに苦手意識のある生徒らに、人と関わることの楽しさを知ってもらおうと、校内の空き教室をカフェスペースに改修。学内の文化祭や校外のイベントなどにも出店し、活動の幅を広げている。
同好会の部長を務める3年生の谷口向日葵(ひまり)さん(18)が、昨年12月、同校の文化祭に当たる「生徒企画行事」でカフェを出店したことをきっかけに、友人らと一緒に設立した。
谷口さんは、中学1年の夏休み明けに、人間関係の悩みで不登校となった。元々人と話すことは好きだったが、当時は相手の反応や視線が怖くなったという。高校生になった今も不安が拭えないことがあるが、信頼できる友人に囲まれて安心感を持てた。
同好会の設立も、友人の後押しがあって踏み切れたという。2月の職員会議で企画を提案し、空き教室の使用許可を獲得。半年かけて「カフェスペース」に改修した。イベント時にカフェを開店するほか、昼休憩に生徒が昼食を食べるなど、交流スペースとしても利用されている。